世界遺産の街ルアンパバーンにはびこる「悪徳リサイクル業者」 【前編】

今回は中国成都電子台所属のスーパーフリージャーナリストRIICHI氏が寄稿してくれた、ラオスの闇ビジネスルポをお送りしたい。
僧侶たちの「托鉢大行列」で有名なラオスの古都に、ある「闇ビジネス」が存在する。托鉢という神聖な行為を利用した「悪徳リサイクル業」を担っているのはなんと、幼い子供達だった。

歴史的、文化的遺跡が数多く残るラオスの古都ルアンパバーン。仏教寺院が点在するこの街では、毎朝、修行僧たちが大きな鉢を抱え喜捨を受けに町を練り歩く「托鉢」を目にすることが出来る。
ルアンパバーンはこのあたり
より大きな地図で ルアンパバーン を表示
「何もないことが最大の魅力」と現地観光局職員が語るこの国において、托鉢は貴重な観光資源。一目見ようと隣国タイはもとより世界中から観光客が押し寄せ、早朝の独特の雰囲気の中、僧侶たちへ容赦なくレンズが向けられる。

托鉢とは本来、地元の人々が僧侶たちに感謝の気持ちをこめて食事を用意するもの。しかし、現在では外国人観光客にとっての「托鉢体験」をビジネスにしようとツアーまで組まれる始末。観光客、それを目当てにした物売りで托鉢ルートは人で溢れ返す。

観光客のための「托鉢シート」。カゴの中にはラオスの主食であるもち米・カオニャオが

ガイドから托鉢の作法についてレクチャーを受けるツアー客たち

「150人以上のお客さんがタイから来ているわ。欧米のお客さんもたくさんいるのよ」。満面の笑みでピースのガイド。不謹慎なタイ人だなと思ったが、地元ラオスっ娘らしい。

お布施用の食べ物を売る地元のおばちゃん。街中で待ちかまえ観光客に声をかける

おばちゃんを振りきれずに買わされたカオニャオとバナナの皮に包まれたお菓子。指定席付きで約200円。放置していたら知らないうちにおばちゃんに再回収される運命に…

観光客が揃うのを待っていたかのようなナイスタイミングで僧侶登場

手を合わせ、深々と頭を垂れてからお布施をする敬虔な信者。その瞬間を逃すまいと膝をついてカメラを向ける外国人観光客。どんどん一杯になっていく僧侶の鉢…。
100m以上に連なり待つ観光客の最後尾に明らかに雰囲気の違う子供たちが…

あれっ!?キミ達の籠の中…何にも入ってないじゃないか!?
後編へ続く
[中国成都電子台 RIICHI 2012年2月26日 13:00]
目標は海外ニュース1位。
本日…8位(←)
1日1クリックの応援よろしくお願いします!


- 関連記事
-
- 北朝鮮レストラン (2012/05/30)
- 世界遺産の街ルアンパバーンにはびこる「悪徳リサイクル業者」 【前編】 (2012/02/26)
- 勝手に掃除し隊@メキシコ 【世界のヘンなビジネス】 (2011/12/12)
スポンサーサイト
★世界新聞の関連リンク☆
【おすすめ記事】